新卒で介護や福祉におけるキャリアアップをはかる人材が少ない

誰にでもできる仕事、所謂3Kの仕事と言われているが、高齢者や障がいのある方と接していくには、それなりに知識が必要であると感じる。とりわけ認知症のケアについては、知識や経験が不足していると、ケアする側される側双方に強いストレスがかかってしまうと思う。

 

他業種からの転職においても、年代が高めであり、業界全体の底上げが難しいのではないかと考える。また、こういうケアをしたい!など理想や目標を掲げても、実際の職場が人手不足や、やる気のない職員が蔓延しているため疲弊し、心身の不調を理由に辞めていく人が多い印象もある。

 

給料は上がってきてはいるものの、まだまだ安い。 処遇改善など給与アップの施策はあるが、職員に全額還元されているわけではなく(賞与に回しているところもあると聞いたことがある)心身のキツさの割に給与が低いという点。

 

経験の長さが必ずしも良い方向には働いておらず、古い介護観を変えられずに仕事を続け、きちんとした考えを持った人が、やる気をなくして辞めてしまうという点。人材の育成、確保のスピードと、施設の建設のスピードが合っていない(サ高住などが急速に増えた)点。体を壊したり、精神を病んでしまって復職ができなかったり、次の仕事を探す際に介護や福祉の業界を除外してしまう点。マネジメントをできる人材が少なく、職員が職場に不満を抱きやすい点、また施設がたくさんあるため、安易に転職を考える人が一定数存在することも理由に挙げられると思う。


"20代後半で現場を経験、現在は介護報酬請求業務に就いています。
現場への復帰も求められておりますが、体力、気力、ボランティア精神がないと続けて行けない業界だと思います。
綺麗事では済まされないのが介護の世界。
スタッフのほとんどが、お給料以上のサービスを提供しています。


少しの支援で自立した生活が送れるよう日々務めています。
でも実際、問題は山積みで解決できないままになってしまったりと不甲斐ない思いを抱えることも。
それでもご利用者様の「ありがとう」の笑顔で支えられているのが介護現場で続けていける唯一の支えなんだと思います。

 

そのあたりは 新人ケアマネやめたい理由と特に変わらないのでしょう。